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あこがれのスターに会えるかも!時代劇好きなら外せない、龍仁大長今パーク
ソウル市内から片道約2時間。都会の喧騒から少し離れると、そこに広がっているのは広大な屋外時代劇セット。
入場料わずか7,000ウォンで見応えたっぷり。「過去の撮影で使われた」だけではなく、今も常に撮影所として使用されている龍仁大長今パーク。
運が良ければあこがれのスターを間近で見たり、配信前の撮影状況を生で見ることも可能です。時代劇ファンなら絶対に外せない、必見の場所です。
龍仁大長今パークのロケ地が話題になった名シーンは?
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「九家の書」というドラマをご存じでしょうか?人間と神獣の間に生まれた「半人半獣」のガンチ(イ・スンギ)が、神獣の本能に悩み、「人間になる」ための方法を探すというファンタジー時代劇です。
目が緑に光り、牙をむいて神獣モードで暴れるガンチを、唯一止めることができるのは、武術家として厳しく育てられたヨウル。
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このヨウルを演じたのは「国民の初恋」元Miss Aスジです。
イ・スンギとスジ、この好感度抜群の爽やかな2人のラブラインに加え、暗くセクシーな100%神獣を演じるチェ・ジュニョク、ヨウルを守る剣士役のソンジュン、ガンチの恋敵にユ・ヨンソク、と人気絶頂のイケメン達が数多く出演し、時代劇ながらとても華やかなドラマでした。
さらにこのドラマで目を引いたのはその映像美。
山奥の洞窟の花園、暗い夜に飛び交う蛍火、そして朝鮮時代そのもの建物や風景など、どの映像もため息をつくような美しさにあふれていました。
この「九家の書」の主なロケ地となったのが龍仁大長今パークです。
ガンチが育った全羅南道最大の旅館「百年客館」、その後ガンチが修行することになったヨウルの実家、イ・スンシンの家や道場を含む「無形道館」、そして、武術師範、次期総帥候補として、常に男装していたヨウルが初めて髪をおろし、チマチョゴリを着て、ガンチと一緒にお祭りを楽しんだ、あの燈籠祭りのシーンも龍仁大長今パークで撮影されました。
強制的に花嫁修業をさせられ、無形道館からの外出も許されないヨウルに、ガンチが窓越しに「花のプロポーズ」をしたシーンは有名ですね。
花の咲いていない「草」を渡して、目の前で「力」を使って紫の花を咲かせたシーンです。驚いて喜ぶヨウルの笑顔がこれまた花のように初々しくかわいらしくて、見ていてキュンキュンしましたね。
最終回、主役陣がずらっと揃った「百年客館」の前庭で、ガンチをかばって、ヨウルが銃で撃たれたシーンも印象的です。人間になろうと決意したガンチの目の前で、ヨウルが撃たれてしまう、なんとも哀しく切ないシーンでした。
龍仁大長今パークの概要
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龍仁大長今パーク(旧MBCドラミア)は京畿道(キョンギド)の龍仁(ヨンニン)にある広大な時代劇用セット場です。
広さは現在、約2,500,000㎡!東京ドーム換算すると、ドーム53個分。この数字だけで、いかに広いか想像がつきますよね。
しかもこのロケ地、ドラマごとに改築、増築などが行われて、今も拡大中。周囲は野山だけなので、まだまだ拡大できそうです。
ここにあるのは屋内セットと屋外セット。宮廷から寺院、かやぶきの素朴な民家、市場や下町まで、どこをとっても数百年前の風景そのものです。
広大な敷地を歩いていくと、店先には大根や絹織物が並べられ、時代劇衣装の役者さんたちが道の端で休憩していることもしばしば。あたかも自分がその時代に入ってしまったような錯覚に陥ります。
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MBCの時代劇はそのほとんどが、ここで撮影されていると言っても過言ではありません。なので、ドラマを見た方は「あ、ここは見たことある!」という場所がたくさんあります。
そしてこの場所のいちばんの特徴は、今もロケ地として使われている、という点です。運がよければ、あこがれの、あのスターの撮影風景を、リアルタイムで見ることができるかもしれません。
龍仁大長今パークへ行き方
ソウル市内、南部ターミナル駅5番出口すぐの停留所から白岩(ペッアム)行きのバスに乗ります。ここからは道中長いですし、この先、繁華街もレストランもありません。
トイレは必ず済ませ、お腹が空いていたら、このターミナルで何か食べておきましょう。コーヒーショップやパン屋、キムパやドーナツ屋さんがあります。
バスに酔いそうな人は、薬局もありますから、ここで酔い止めを買うこともできますよ。白岩(ペッアム)行きのバスに乗ったら、最初は高速道路、そのあとはひたすら田畑の中を進みまます。
白岩(ペッアム)停留所到着は約60分後。
「ペッアム」のアナウンスを聞き逃さないようにしましょう。私が行ったのは平日でしたが、龍仁大長今パーク目当てと思われる外国人が何人も白岩で降りたため、とても分かりやすくて助かりました。
白岩でバスを降りたら、道の向かい側に渡ってください。向かいの「ハナロ薬局」の前に、村営バスの停留所があります。ここから村営バス105番に乗りかえると、バスはさらに山の中に入っていき、約30分で龍仁大長今パーク駐車場に到着します。
ハナロ薬局前の停留所の時刻表は、最近では日本語表示まであるようです。わかりやすくていいですね。ただし表記は「龍仁大長今パーク」ではなく「ドラミア」。「龍仁大長今パーク」は数年前まで「MBCドラミア」と呼ばれていたので、「龍仁大長今パーク」=「ドラミア」と覚えておきましょう。
そして、バスは1日に9本しかありません。
乗る前に、帰りのバスの時刻もチェック(写真を撮っておく)のがおすすめです。龍仁大長今パーク(旧ドラミア)駐車場で降りたらすぐに、時代劇衣装の顔写真がたくさん飾られている壁が見えます。ここだー!と一目でわかりますね。
入口の守衛さんに「ユノユノを見に来たのかい?今日は彼の撮影は無いかもよ」と気さくに話かけられて、ついおしゃべりしている横を、いかにも芸能人が乗っていそうなスモークガラスの大型車が通っていったりして、テンションが上がります。
電話番号は02-789-1674/1675
公式ホームページによると「外国語での対応は行っておりません」とのことです。
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龍仁大長今パーク 園内
宮殿
パーク内にはさまざまな宮殿のセットがあります。面白いのは昌徳宮(チャンドックン)や景福宮(キョンボックン)そっくりの風景があちこちに見られること。
時代劇のロケでは、そのドラマの内容や時代背景によって、いろんな宮殿のシーンが必要になるため、赤みの強い壁、青みの強い天井、など、ニーズに合わせた場所が、まとめてここに用意されているのだそうです。
池にかけられた太鼓橋などは実際に石でできていますが、庭の隅の石像が、裏に回ると欠けた個所が見えて「え?発砲スチロール?!」とびっくりすることも。撮影所ならでは、の面白さですね。
市場
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ヨウルとガンチが燈籠祭りに出かけたシーンで使われた市場通り、ドラマでは人通りが多く、華やかに見えましたが、実際に行ってみると、けっこう狭い上に、人がいなくてガランとしています。
それでも、店の前には野菜が並べられていたり、髪飾りや絹の反物が重ねられていたり、かごが並べられていたりするので、店主は出かけているだけで、すぐに外から戻って来て声をかけられそうな気がします
百年客館
少し坂を上った、高台の上にあるのが、ドラマで百年客館として使われた場所。百年客館は広い前庭の奥に離れがいくつもあるような独特の作りなのですぐにわかります。
この前庭でも、ガンチがいたずらしたり、ヨウルが撃たれたり、いろんなシーンに使われていました。
無形道館
高台のいちばん上が無形道館。石段を上った上に、見晴らし台のある門があります。見晴らし台の上は眺めがよく、瓦屋根の街並みが一望できる絶好の写真スポットですが、ガンチはここで豆の数を数えていましたね。
そしてここへ上がる石段、ここはガンチとヨウルが待ち合わせしたり、座って話をしていた場所ですが、ものすごく急な階段で驚きました。一段の高さがゆうに30cm以上ありそうな階段です。
川、水車、村そして実際のロケ
ほかにもパーク内には、川が流れていたり、水車があったり、獄舎や、かやぶき屋根の村の一角があったり、と、見ていて飽きません。
ロケをやっていれば、邪魔にならない範囲で、そのまま撮影の様子を見ていてもかまいません。
私が行った時には、「通行人」役なのでしょうか、何十人もの時代劇の扮装の役者さんたちが道を歩いていましたし、「監督さーん!忘れ物ですよー」と目の前をチョン・イルが走っていって驚きました。
龍仁大長今パークのロケ地ツアーがある?
ツアーを利用すれば、ソウル市内のホテルから、片道約1時間半で、龍仁大長今パークまで行くことができます。
時間はない!けれど行ってみたい!という場合はツアーを利用するのがよいでしょう。2018年4月現在、以下のようなツアーがあります。